主はマムレの樫の木のそばで、アブラムに現れた。
彼が目を上げて見ると、三人の人が彼に向って立っていた。(アブラハムは、彼らをもてなした。)
するとひとりが言った。「わたしは来年の今ごろ、必ずあなたのところに戻って来ます。そのとき、あなたの妻サラには、男の子ができている。」
(サラはその言葉を聞いていた。それでサラは心の中で笑ってこう言った。「老いぼれてしまったこの私に、何の楽しみがあろう。それに主人も年寄で。」)
主はアブラハムに仰せられた。「サラは何故『私はほんとうに子を産めるだろうか。こんなに年をとっているのに』と言って笑らうのか。主に不可能なことがあろうか。」
その人たちは、そこを立って、ソドムを見下ろすほうへ上って行った。
主はこう考えられた。「わたしがしようとしていることを、アブラハムに隠しておくべきだろうか。アブラハムは必ず大いなる強い国民となり、地のすべての国々は、彼によって祝福される。わたしが彼を選び出したのは、彼がその子らと彼の後の家族とに命じて主の道を守らせ、正義と公正とを行わせるため、主がアブラハムについて約束したことを、彼の上に成就するためである。」
そこで主は仰せられた。「ソドムとゴモラの叫びは非常に大きく、また彼らの罪はきわめて重い。わたしは下って行って、わたしに届いた叫びどおりに、彼らが実際に行っているかどうかを見よう。わたしは知りたいのだ。」
アブラハムは(主に)近づいて申し上げた。「あなたはほんとうに、正しい者を、悪い者といっしょに滅ぼしつくされるのですか。(中略)正しい者を悪い者といっしょに殺し、そのため、正しい者と悪い者とが同じようになるというようなことを、あなたがなさるはずがありません。とてもありえないことです。全世界をさばくお方は、公義を行うべきではありませんか。」
(中略)
また彼(アブラハム)は言った。「主よ。どうかお怒りにならないで、今一度だけ私に言わせてください。もしやそこに十人(の正しい者)見つかるかもしれません。」
すると主は仰せられた。「滅ぼすまい。その十人(の正しい者)のために。」
主はアブラハムと語り終えられると、去って行かれた。
アブラハムは自分の家へ帰って行った。