ブスは死ななきゃ治らない②

うちが若いころは、整形とかいうと、失敗したりとか、する前より悪くなったりとか、整形したら数年で崩れるとか本当かうそかはわからないが、まさに危険とお金のかかるものだという感じだった。

だから、母は、うちにいつも「おまえのブスは死ななきゃなおらないのよ。」と言っていた。

さらに母は「おまえみたいなブスは、結婚相手くらい二枚目（イケメン）にしないと、子供がかわいそうだよ。しかも整形はだめだよ。天然のイケメンじゃないと、遺伝でおまえみたいなブサイクな子が生まれたら、一生不幸がつきまとうことになるよ」と言うのが口癖になっていた。

（結局、うちは母の好みの色白の母好みのイケメンさんと結婚した。その彼は、性格も良く優しい人だったので、本当にラッキーだった。それが、うちの言う他界したおとうちゃんなんです。

たぶん、無意識のうちに母のタイプの男性ばかり探していたのだと思います。

だけど、おとうちゃんは、性格もめっちゃよくって、とっても真面目な人だったので、うちは、おとうちゃんが大好きでした。）

思春期になって、高校生になっても、母はうちの事を「ブサイク」だ「ブスの代表」だ「ブスはね、死ななきゃ治らないのよ」などと言う言葉を浴びせ掛けられていたので、うちは、だんだんと追い詰められて行って死にたいような気持ちになる事もあった。

高３の時、競艇選手になりたかったのに　父に国立大学の理学部に行けと命令されて、父の命令に逆らえなくて、もし大学うけて不合格だったら、父がいかって殴られるだろうなとかいう恐怖で潰れそうな時に母が、おいうちかけるように「ブスは死ななきゃ治らない。ブスなうえに性格も頭もわるいんじゃ生きてる意味ない。だから、大学に入るのよ」というので、うちは、追い詰められてしまっていた。

だから、こんなブスが生きてちゃ家族に迷惑がかかるかなぁ・・・・・とか悪い事ばかり考えていた。

そんなうちの心の病みたいなものに気づいてくれたのは、１８歳年上の兄だった。

兄は、うちを子供のように可愛がってくれてた。

そんな兄がうちに言った言葉。

兄「舞、人の一生の綺麗の量は、みんな一緒だって知ってた？みんな１００なら１００しか持ってないんだ。それがね、どの時期に分配されてるのかが、人によって違うんだよ」

舞「どういう意味？」

兄「たとえば、白人の人って、20代くらいまで、とっても美しいだろ。でも、40代過ぎると、シミやソバカスが増えたり、肥満になる人が多いだろ？（今から40年くらい前のイメージで兄は語っています）　白人は、若い時に美しさが集中するんだ。つまりね、舞はきっと、若い時に美しさが集中せずに、どの年代にでも平均てきに散らばってるんだと思うよ。だから、きっと舞は５０歳とか６０歳とかになったら、若わkしいかわいいおばあちゃんになれると思うよ。だから、その時母に言ってあげな。『お母さん、ほら見てごらん。今は、うちが家族の中で1番若くて綺麗でしょ！』って」

なんか、ちょっと虚しい感じもしたけど（若い時綺麗じゃないと意味ないやんと当時は思っていたから）、他の兄姉たちと持ってる綺麗の量は結局同じだと思うと少しだけ気分的に楽になれたような気もした。

そして、うちが、５０歳とか６０歳になった時に母に「うちも結構捨てたもんじゃないでしょ？」と言ってやろうと思った。

でも・・・・・・その母は、うちが１８歳の頃、雲真っ赤出血で54歳の若さで亡くなってしまった。

結局、うちは、母に何も言い返すことなく、母はうちの事、「ブスは死ななきゃ治らない」と思ったまま他界してしまった。

母よ、あなたの心無い言葉で、うちが死を考えるくらい悩んでいた事をあなたは気づいていただろうか？何故、いつもあそこまで、うちをブサイクだ醜いだと追い詰めていたのだろうか？母の真意を知りたかったけど、今となったら、永遠の謎やけどね。

そして、母が残して行った「ブサイクでブスの代表」のトラウマは、５０をとうにこえた今もうちの心に傷をつけている気がする。

うちがイケメンブログ書き出したのも、母のいうイケメンではなく、うちがいいと思うイケメンを紹介したかったから、舞的イケメンということで、無意識のうちに初めているのかもしれないなぁ・・・・と、ふと昨日・今日と思ったのでした。

ほな！